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ラモーンズ(Ramones)『End Of The Century(DVD)』

公開日: : 最終更新日:2022/04/14 Ramones , ,

ラモーンズ(Ramones)『End Of The Century(DVD)』

フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム名をタイトルに引用した、ラモーンズのドキュメンタリー映像を観た。

バンド結成~活動~解散~ジョーイ・ラモーンの死~ロックの殿堂入りと、バンドの始まりから終わりそしてその後までを、ほぼフォローしている。当時の映像を流しつつ、当人たちや関係者のコメントが要所に組み込まれるという構成だ。

最も多くコメントしていたのは、ディーディーとジョニーの2人。生前のジョーイのコメントも、決して少なくない。マネージャーやレーベルの担当、ジョーイの弟や母も登場。アーティストでは、同世代ではジョー・ストラマーやグレン・マトロック、ブロンディのデビー・ハリーなど。フォロワーでは、のジョンとアンソニー、などだ。

決して美談とはせず、バンド内の軋轢や商業的な成功に恵まれない苦悩などが、隠すことなく描かれている。4度に渡るメンバーチェンジとか、ステージ上で次に演奏する曲をめぐって意見が割れたとか、ジョーイの彼女をジョニーが奪い結婚したことから、2人の仲は険悪だったとか、いろいろある。ジョニーが亡くなる間際に他のメンバーと特に会わなかったことで、ディーディーは呼んでほしかったと悔やんでいた。

バンドは本国アメリカよりもUKで好評で、ピストルズやクラッシュのメンバーと親交があったとのこと。一方、出すアルバムはことごとく売れず、同期や後輩たちが売れていっていることに、バンドや関係者はかなり苦悩したそうだ。ただ、南米特にブラジルではラモーンズは絶大な人気を博し、サッカーのスタジアムで数万人の客を入れてライヴをしたそうだ。

ラストは、ディーディーがヘロインのオーバードーズで亡くなったという字幕で締めくくられる。そして日本公開時の2004年には、ジョニーも亡くなっていたそうだ。

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