リリーのすべて(2015年)
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最終更新日:2022/03/28
伝記/実話に基づく エディ・レッドメイン, パリ
1920年代のデンマーク。肖像画家のゲルダは、夫で風景画家のアイナーに、来られなくなった女性モデルの代わりに脚だけのモデルを依頼。その後、遊び半分でアイナーを女装させ、リリーと名づけてパーティーに参加する。ヘンリクという男がリリーに近づき、パーティーの後もふたりは密会を重ねる。
アイナーは絵を描くことをやめてしまい、リリーとして過ごす時間が長くなる。やがて、ゲルダの絵に引き合いがきたのをきっかけに、ふたりはパリに移り住む。ゲルダはリリーを医者に見せるが、診断結果は精神疾患とされる。パリにはアイナーの幼馴染みのハンスがいて、ゲルダはリリーのことをハンスに相談する。
リリーは、世界ではじめて性適合手術を受けた、実在する人物リリー・エルベになる。彼女の半生を描いた小説を原作としていて、映画では脚色もされているとのことだ。
アイナー/リリーは、エディ・レッドメイン。長身こそ隠せないが、細身の体にメイクを施すと、女性度が一気に増す。この役、女性が演じるべきか男性が演じるべきか意見が分かれるかもしれないが、ワタシはこの人でよかったのではと思う。
ゲルダはアリシア・ヴィキャンデル、ヘンリクはベン・ウィショー、ゲルダの友人のひとりにアンバー・ハードと、本作は登場人物は決して多くはないが、若手精鋭が名を連ねている。ハンスは、マティアス・スーナールツという人だった。
身も心も女性になっていくアイナー/リリーが中心ではあるが、献身的に尽くすゲルダもまた魅力的だ。邦題は『リリーのすべて』となっているが、原題は『The Danish Girl』。直訳すれば「デンマークの少女」となり、これはつまり、リリーだけでなくゲルダにも掛かっているのではと思う。
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