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浜田省吾『Welcome back to The 70’s “Journey of a Songwriter” since 1975 「君が人生の時~Time of Your Life」』

公開日: : 最終更新日:2022/12/18 CD・DVD・映像

浜田省吾『Welcome back to The 70's “Journey of a Songwriter

浜田省吾は2018年に「Welcome Back To The 70’s」をテーマに掲げたファンクラブ向けのツアーをおこなった。そのエクストラとして、2019年1月に一般向けのライヴを敢行。NHKホールで2日間に渡って開催され、この公演が映像作品としてリリース。ワタシが持っているのは、ブルーレイ2枚およびCD2枚組の初回限定盤だ。以下、ブルーレイを中心に書く。

ブルーレイのディスク1は、NHKホールのライヴ。2部構成で、第1部は浜田のソロアコースティックで始まり、途中から盟友の町支寛二が加わった。曲間に浜田は頻繁にMCを入れ、70年代当時の自分の状況や、アーティストとしてのスタンスなどを語ってくれた。映像作品の場合、曲間のMCはカットされることがほとんどと思うが、このブルーレイにはほとんどが収録された。ワタシは初日の方に参加していたが、覚えているエピソード以上に忘れていたことの方が多かった(汗)。

第2部はバンドセットになり、現在のバンドメンバーとほぼ同じ面々が浜田を支えた。本人が何度も話しているように、70年代の浜田は商業的に苦戦を強いられ、ホール会場の半分も埋まらない状況だったそうだ。確かに、以降のストリートロックのモードからすれば地味渋なのだが、70年代セットリストは聴き込むほどに味わいが沸き出てくる。そして古臭くなっておらず、懐かしさと普遍性がいい塩梅でミックスしているのだ。浜田およびバンドの、表現力の奥深さが成せる技だろう。なお、CD2枚組は第2部の分を収録している。

1部と2部の間の休憩時間中、「The Moonlight Cats Radio Show」として、浜田がDJを務めるラジオ番組の体で愛奴の曲が数曲流された。このブルーレイには、特典としてその模様も収録されていた。休憩時間をも決して飽きさせず、常に何かを提供し続ける浜田の姿勢は知っているが、このときの試みも嬉しかった。それがその場限りにとどまらず、上述のMCと同様にこうして記録されていることも。

ブルーレイのディスク2は、2017年にファンクラブ向けに行われたライヴを収録。こちらは「Welcome Back To The 60’s」をテーマに掲げた、洋楽カヴァーのライヴになる。『My Girl』『You Really Got A Hold On Me』『What’s Going On』など、個人的に馴染みのある曲が演奏されている。ヴァン・モリソン『Crazy Love』は、意外なセレクト。バンドメンバーに変更はないが、バンド名が「The J.S. Inspirations」と明示されている。

映像は、2枚すべてを観ると計4時間という、てんこ盛り状態。それも70年代の曲だけでなのだから、なんとも驚異的だ。

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