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ランブルフィッシュ(1983年)

ランブルフィッシュ(1983年)

不良高校生のラスティ・ジェームズは、不良グループのリーダーに君臨する、バイクボーイと呼ばれる兄を慕っていた。兄はしばらく家を空けていたが、ラスティが決闘しているときに戻ってきて助ける。カリフォルニアで母に会ってきたという兄は穏やかになっていて、ケンカはくだらないと語り、ペットショップに行って水槽で泳ぐランブルフィッシュを眺めていた。

映像は全編モノクロだが、ランブルフィッシュだけがカラーになっている。劇中で兄が説明しているが、ランブルフィッシュは仲間同士で殺し合い、鏡に写った自分にさえ向かっていく気性の荒い魚だ。

終盤、2人はペットショップに忍び込んで水槽を持ち出し、ランブルフィッシュを川に放そうとするのだが、そこで兄は目をつけられていた警官に撃たれてしまう。代わりにラスティがランブルフィッシュを川に流すのだが、兄はこの闘魚に自分や弟を見出し、川に流してしまえば争うこともないだろうと思ったのだった。

キャストはかなり豪華。ラスティをマット・ディロン、兄バイクボーイをミッキー・ローク、2人の父をデニス・ホッパー、ラスティのガールフレンドにダイアン・レイン、友人にニコラス・ケイジ。ラスティがたむろするプールバーのマスターは、なんとトム・ウェイツだった。物語はラスティの視点で進み、あまり語らずふだんは微笑みを浮かべ、それでいてやるときはうやるという兄役のミッキー・ロークが素晴らしい。

監督はフランシス・フォード・コッポラで、似たような青春群像ものとして同年に公開された『アウトサイダー』を思い起こさせる。『アウトサイダー』が多くの若者を描いているとすれば、こちらはラスティと兄の2人に焦点を絞っている。最近わかったことだが、コッポラの娘ソフィアが、端役として出演しているそうだ。また、音楽を元ポリスのスチュワート・コープランドが担当しており、ドラムビートを中心としたロックテイストの濃いBGMが全編を演出している。

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