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「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」を観に行ってきた

石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

世界的なデザイナー、石岡瑛子の展示が現代美術館で開催されていて、観に行ってきた。テレビで数回取り上げられていることもあってか、密ではないものの、平日の割に人は多めだった。

東京芸大卒業後、資生堂にデザイナーとして入社。やがて独立し、パルコのポスターや角川文庫の表紙、雑誌『野生時代』の表紙、1970年大阪万博のポスターなどを手がける。意外なところでは、コーヒー「マキシム」や山本山の海苔の円柱型ケースのデザインなどもしていた。洋画の日本向けポスターのデザインもしていて、『地獄の黙示録』などを担当していた。

やがて、活動の舞台は海外へと拡大。バンクーバーオリンピックにおける、スポーツ用品メーカーのデサントからの依頼によるジャージや競技用スーツのデザイン。北京オリンピック開会式セレモニーの演出。シルク・ドゥ・ソレイユや、オランダ国立オペラの衣装デザインなども担当している。

音楽関係の仕事もあった。マイルス・デイヴィスのアルバムジャケット、『Cocoon』のPV監督、グレイス・ジョーンズの2009年ワールドツアーの衣装デザインも担当していた。ビョークとは、ミュージカルをやりたいという構想があったそうだが、互いのスケジュールが合わず実現には至らなかったとのこと。

キャリアの中盤から後半は、映画関係のデザインが多い。個人的に、石岡瑛子の名をはじめて耳にしたのは、映画『ドラキュラ』の衣装デザインでアカデミー賞を獲ったときだ。その衣装も、もちろん展示。ゲイリー・オールドマンが演じたドラキュラの長い衣装は、象徴的だった。

三島由紀夫の半生を描いた『MISHIMA』では、中央から2つに割れた金閣寺の模型が展示。当時使用したものなのか、それともこの展示のために復元したのかはわからないが、圧倒的だった。このブースは、壁も金塗りになっていた。

抽象的なデザイン画もあることはあるが、人そのものを対象としたり、人を中心とした表現になったときに、物凄く力強くなり、訴えてくるものがある。それは、パルコのポスターの前田美波里や沢田研二のときから、『白雪姫』のリリー・コリンズの衣装まで、それは一貫していてぶれなかったと思う。

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」は、2月14日まで開催されています。人数制限をかけていて、当日でも観れなくはないものの、事前予約していた方が確実と思います。

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