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スピード2(1997年)

公開日: : 最終更新日:2020/11/25 スピード ,

スピード2(1997年)

ジャックと別れたアニーは、警察官のアレックスと付き合っていた。アレックスはSWAT隊員であることを隠していたが、事件を捜査する過程でばれてしまう。2人は休暇を利用して豪華客船のクルージングに参加し、アレックスは船内でアニーにプロポーズすることを考えていた。

しかし、この船を設計したガイガーは、健康を害して解雇されたことを逆恨みし、一般客として船に乗り込んでいた。船長を殺害し、船を運航させるプログラムをハッキングし、船内で行われていた競り用のダイヤモンドを強奪。アレックスは航海士たちと連携し、船の暴走を止めんとする。

「スピード」の続編になり、劇中の世界観はつながっている。が、内容にはかなりの落差があり、コチラは正直微妙な出来だ。が降板したことで、演じるアニーをメインに据えることとなり、相手役のアレックスはジェイソン・パトリックが演じている。この人、当時はそれ相応の若手ホープ的な存在だったと思われるが、その後ぱっとしていない。本作でも、身体能力は高いがキャラは薄い。ガイガーは、監督は前作同様ヤン・デ・ボンだ。

夜中の、船内での乗客救出劇や浸水からの待避はパニック映画を思わせ、タイトルのイメージとは合わない。見どころを探すとすれば、夜が明けて船が島の港に突っ込んでしまうシーンくらい。港も船も、この撮影のために作った巨大セットだったと思われるが、その迫力には感嘆した。

欧米では興行的に惨敗したそうだが、日本では小室哲哉がテーマ曲のリミックスをしていてそれが頻繁に流れていたこともあり、それなりに売れたそうだ。また、船内で演奏していたバンドは、サントラにも参加していたUB40だったと思う。

前作では、キアヌ演じるジャックが暴走バスに乗り移るためにその場を走っていたオープンカーに同乗するが、本作では船が港に突っ込んだ後にアレックスが逃げたガイガーを追うため観光客のボートに同乗する。ボートを操縦していたのは、オープンカーを運転していた人だった。こういう小ネタは、ちょっと嬉しい。

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