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竜馬暗殺(1974年)

公開日: : 松田優作

竜馬暗殺(1974年)

坂本竜馬が暗殺される、最後の3日間を独自の解釈で描いた映画だ。

慶応3年。薩長同盟と大政奉還を実現させた竜馬だったが、危険な思想家として勤皇派からも佐幕派からも追われる身となっていた。土佐藩の同志中岡慎太郎も、竜馬を狙わざるをえない立場に追い込まれており、中岡は自分以外の者には竜馬を切らせないとして竜馬への接触を図る。また竜馬を狙う薩摩藩士は、右太という刺客を送る。そして竜馬が根城としていた宿の向かいには、幡という遊女がいた。

中岡と竜馬は激論を交わし、時には決闘寸前にまでなるも、結局はお互いを認め合い友情を確認する。それに右太も加わり、3人は微妙な距離感を保ちながら行動を共にすることに。そして右太は、幡の弟だった。右太は竜馬を殺すことに疑問を持つようになり、結局何者かに殺されてしまう。彼らはその勢いで近江屋を襲撃し、竜馬と中岡は史実に伝えられている最期を遂げる。その一部始終を、幡は見ていたのだった。

全編モノクロで、敢えてと思われるが荒い画像になっている。キャストは竜馬に原田芳雄、中岡に石橋蓮司、右太に松田優作。他には、桃井かおりや田村亮、山谷初男らが出演している。原田芳雄の竜馬が思った以上のハマり役で、無骨にして繊細というイメージされる竜馬像を見事に演じている。中岡は冷静で一歩引いた人というイメージを勝手に描いていたのだが、ここでは気性の荒い武人のように描かれている。

さて松田優作だが、これはこの人のキャリアからしてかなり初期の部類に入る。右太は感情を表に出さない殺し屋で、口数は少ないが妖しい存在感を放つ役どころは、当時の優作にとってぴったりだったように見える。原田芳雄は優作が兄のように慕い大きな影響を受けた役者で(優作の葬儀で弔辞を読んだのが原田だった)、恐らくこの作品が初の共演だったと思われる。

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