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「東京事変2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ」を配信で見た

東京事変2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ

今年8年ぶりに再生した、。2月から4月にかけてツアーが計画されていたが、コロナ禍により実施されたのはツアー初日と2日目の東京公演のみだった。しかし、さる7月24日にNHKホールで無観客ライブが収録され、今月配信と劇場上映がおこなわれることに。ワタシは配信を申し込み、パソコンからケーブルをつないでテレビ画面で見た。

時間前にはPVが流されていて、19時を過ぎたところでスタート。「Insidents Tokyo 2004-2012」の文字列が浮かび、ハードディスクが稼動してメンバー5人の名前が打ち込まれ、ログイン完了。そして画面がステージに切り替わり、『新しい文明開化』でライブはスタートした。

キーボードの伊澤もギターでステージ前面で出ていて、浮雲、亀田、そして椎名林檎の4人が横一列でフロントラインを形成する格好に。ドラム刃田を含め、5人はオリンピックの五輪の色にリンクしたロングコートをまとっていた。林檎のみ、背中に孔雀のような羽根をつけていた。続くは『群青日和』で、序盤に相応しいアッパーな曲を配してきた。

ツアーでこそ味わえる醍醐味のひとつと思うのが、ステージセットだ。今回はバックドロップの映像が見事で、大小複数の画面が立ち並び、ツアーテーマの「ニュースフラッシュ」にリンクさせての報道の映像がランダムに流れるほか、曲や演奏にリンクもする。『某都民』は浮雲のヴォーカルから始まり、続いて伊澤、そして林檎となるのだが、歌い継ぐメンバーをフィーチャーしていた。

「再生」事変の新機軸を感じさせるのが、新曲『選ばれざる国民』だ。シティ派というか、近未来的というか、以前の事変にはなかったタイプの曲と思う。電子的なアレンジでありながら、手拍子ありコーラスありで、生身の人間らしさも感じさせてくれる。この曲、もとは1月の再生告知時に流れていたが、フルで聴くと改めてそのクオリティの高さに圧倒される。

アングルは、ステージ全体のショットや、個々のメンバーのアップがメインだ。刃田のドラムセットの中にノートパソコン(iBookかな)が確認できたり、浮雲や亀田の手元がよく見えたりするのは、映像を通して見ることの楽しさのひとつだ。『復讐』の終盤では、林檎の手先にモザイクがかけられていた。無観客につき、客席が映ることはほとんどないが、時折ステージのショットを引きで撮ることがあって、バンドとスタッフのみの空間でライブが実施されているという現実を突きつけられる。

ワタシはツアー初日の公演を観ることができたのだが、そのときは事変が再生した瞬間に居合わせることができた幸運と、5人のメンバーが再び同じステージに立っていることに圧倒されていた。今回は、そのときには気が回らなかった細かい箇所も伝わってきた。メンバー特に林檎の衣装チェンジは、正直記憶から飛んでいた(汗)。2月の時点ではほぼ未発表だった『永遠の不在証明』は、その後リリースされたミニアルバム『ニュース』で聴くなどしていたので、今回はしっかり受け止めることができた。

メンバー全員の見せ場がある『OSCA』だが、2周り目のソロのときに伊澤が発した音がなんだかトリッキーで、その直後浮雲と伊澤がアイコンタクトして2人とも笑っていた。終盤の「OSCA!!」は、通常なら観客が呼応するところなのだが、ここではバンドメンバーたちがそれを担った。ラストは『空が鳴っている』で、演奏中にスモークがステージに漂いはじめ、終盤になるとメンバーの姿は見えなくなった。画面にはクレジットが表示され、そしてカラーバーの画面表示になった。

セットリスト
1 新しい文明開化
2 群青日和
3 某都民
4 選ばれざる国民
5 復讐
6 永遠の不在証明
7 絶体絶命
8 修羅場
9 能動的三分間
10 電波通信
11 スーパースター
12 乗り気
13 閃光少女
14 キラーチューン
15 今夜はから騒ぎ
16 OSCA
17 FOUL
18 勝ち戦
19 透明人間
20 空が鳴っている

東京事変は毎回のツアーをDVD化しているので、今回もこの公演がそうなるものと思っている。今回見た映像が本編収録になるとして、バックドロップの映像のみを特典メニューとして追加してくれればと思う。

再生ツアーはわずか2公演で中止、『選ばれざる国民』を主題歌にした「名探偵コナン」の上映も来年に延期され、と、恐らく去年から決まっていたであろう計画が、ことごとく中断せざるをえなかった。やむを得ないとはいえ、さぞや無念だったことだろう。今回こうした形でライブを体感できたのは、予想外だったが、もちろん嬉しかった。やられっぱなしで黙ってはいないという、5人の意地を見た気がした。

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