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ダーティハリー3(1976年)

公開日: : 最終更新日:2020/04/16 ダーティハリー

ダーティハリー3(1976年)

クリントイーストウッド主演の刑事アクション映画第3作である。今回の敵は過激派グループで、軍の倉庫を襲い兵器を強奪。テロを起こしながらやがて市長を誘拐し、身代金を要求する。

裏世界に通じる情報屋の黒人が誤認逮捕された。それを元に市長や市警の幹部らはハリーを表彰しようとしていて、組織の上層部と現場とがちぐはぐなのは相変わらずだ(ハリーはその黒人が犯人ではないと確信していて表彰を断り、後に黒人は釈放される)。このずれ具合は、「踊る大捜査線」を先取りしているようにも思える。

毎回相棒を亡くすハリーだが、本作でも冒頭で組んでいたパートナーが過激派に襲われ死亡。そして後任には、刑事に昇進したばかりの女性ムーアがつくことになる。危険な任務をこなすには足手まといになるだけと思ったハリーは、当初彼女を相手にしなかったのだが、やがて2人はお互いを認め合い共に捜査をするように。しかし結局、彼女もハリーを守って過激派の銃弾に倒れてしまう。

過激派のリーダーをバズーカ砲で倒し、解放された市長には目もくれず、ムーアのもとに駆け寄り彼女を見つめるハリーの姿が、なんとも悲しげである。ハリーは単に拳銃を撃ちまくるハードで男臭いキャラではなく、女性には優しく、ダンディで色気を感じさせる人物像になっている。

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