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バービーボーイズ(BARBEE BOYS)『Final Live』

バービーボーイズ(BARBEE BOYS)『Final Live』

1992年1月24日の渋谷公会堂公演を最後に解散した、。そのライブがDVD化されている。

まずは、ライブ本編の「right side」。15曲が収録されている(実際に演奏されたのは26曲)。序盤はバンド以上に客側のテンションが高く、バンドの解散そして別れを惜しむかのようだ。一方のバンド側は、いつものライブと変わらないように演奏をしているように見える。コイソのドラムソロ、エンリケのベースソロも収録されているのは貴重だ。

そんな中、最も感情を表に出していたのは杏子だった。『打ち上げ花火』では歌いながら涙ぐみ、終盤ではステージを降りて自ら客席の前列に飛び込んで行った。個人的には一度だけ渋公の最前列でライブを観たことがあるが、席とステージとの間には障壁になるものはなく、なのでやろうと思えばステージ前にまで詰めることができる状態だった(今はどうかなぁ)。しかし、さすがにこの公演ではロープが張られ、客がそれよりも前には出られないようになっていた。

演奏中にイマサのギターからコードが抜けたり、歌詞が途切れてしまったり、と、実はミスもちらほらあって、決して完全無欠のライヴではない。が、それも彼ららしさなのかもしれない。選曲はほぼベストヒットと思われ、有終の美を飾るにふさわしい。

続いては「reverse side」。解散ツアーの裏側を追ったドキュメンタリーだ。送迎車から降りて楽屋に向かう姿から始まり、楽屋での各々のリラックスした表情が伺える。イマサが何度も遅刻してくるのが笑える。杏子は弁当を見てはしゃいでいて、とても解散ツアーとは思えない。解散ツアーは突如発表され、神戸2公演、東京3公演という、かなり限定的なツアーになっていた。

リハーサルは、メンバーによるサウンドチェックのほか、スタッフによるライティングのチェックなどの様子も伺えた。ステージと言わず楽屋と言わず、KONTAがサックスの音出しと調整を入念にしていたのが、印象的だった。

ライブ本編の「right side」と「reverse side」は、当時は別々のビデオソフトとして発売されていたそうだ。DVD化に際してひとつに集約され、ファンにとっては嬉しいところ。ライブにはなんとチャプター設定がなく、通して観るしかない。「制作上の都合により」という但し書きがある。こんなのプリンスの『Lovesexy』以来だが、安易に観るなという、バンド側からのメッセージのようにも思える。

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