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フジロック’19(Fuji Rock Festival)を振り返る(3) – アーティスト編

Thom Yorke『Anima』

#fujirock

【期待以上によかった】
/ザ・/オリジナルラブ/シーア/平沢進

【期待通りによかった】
シナモン

【かなり儲けもの】
コートニー・バーネット/シェイム/フォニー・ピープル

【なかなかよかった】
ティコ/チョン/レッド・ホット・チリ・パイパーズ/アメリカン・フットボール/ハイエイタス・カイヨーテ/アンノウン・モータル・オーケストラ/チャー&チャボ/サブリナ・クラウディオ/グリム・スパンキー/突然少年

【残念】

観たアーティストは、前夜祭1組、初日8組、2日目6組、3日目5組で、計20組。去年は18組だったので、ちょっと増えた。ステージ別では、グリーンステージ3組、ホワイトステージ5組、レッドマーキー8組、フィールド・オブ・ヘヴン2組、ジプシーアヴァロン1組、オレンジカフェ1組という具合。

ワタシにとって、グリーンステージで観たアーティストが最も少ない年になった。なにせ、ひと組目が2日目ヘッドライナーのシーアだったのだから。彼女の番になるまで観たいアーティストがいなかったことの裏返しだが、それは特に不満にはなっていない。

観たほとんどのアーティストのパフォーマンスには満足しているが、ただ1組、ウォーターボーイズだけが残念だった。マイク・スコットは変に日本語を覚えてしまい、サービス精神のつもりだったかもしれないが、結果グダグダなライブになったとワタシは感じている。フレンドリーとグダグダは、ちがう。ワタシは2014年のグリーンステージでのパフォーマンスを観て感激し、翌年クアトロに足を運んだ。しかし、今回のヘヴンのステージを観て、次の単独来日が実現しても、足を運ぼうとは思わない。もっと引き締まった、クオリティーの高いライブができるバンドのはずなのに。

今回気づいたことがひとつあって、素晴らしいライブが成立する条件の中に、アーティスト本人が楽しそうに歌い演奏することがあると思った。具体的には、オリジナルラブの田島貴男と、キュアーのロバート・スミスだ。新人が張り切って勢いのあるライブをするのはよくあることだが、2人とも大ベテランで、なのに、喜びが溢れ出ているのが伝わってきて、そのさまを見るだけでこっちも嬉しくなった。もちろんただ楽しそうにしているだけでなく、全身全霊でのパフォーマンスをしてくれた。音楽はやっぱさいこうだ。

個人的ベストは、トム・ヨーク。実は、観る前は少し不安だった。それはトム自身の問題ではなく、ワタシ自身の問題だ。2010年でのは今思い出しても衝撃的で、あの時期に観られたことがタイミング的にもとてもよかった。『Amok』のツアーでの単独公演は、バンドの結束力は更に充実し、音楽的にもより深まったと感じた。2015年のホステス・クラブ・オールナイターでは、よりディープな世界観が構築され、この人はどこまで行ってしまうのかと思った。

こうした体験を経て自分が慣れてしまい、今またトムのライブを観ても衝撃も受けず感動もせず、醒めてしまうことを恐れていた。しかし、そんなのは杞憂だった。トムは更に進化していたし、ディープでマニアックと思われていたスタイルにはエンタメ性も備わっていて、ホワイトと言わずグリーンステージのヘッドライナーでも申し分なかったと思う。

サイトに公開した記事はツイッターに自動投稿されるようにセットしていて、特にフェス中はツイッター経由での流入がふだんより増加する傾向にある。そして、今年は異変が起こった。3日目レッドマーキーのトリの平沢進のレポートを、宿に戻ってから公開した。寝て起きてみると、数多くのいいねとリツイートがついていた。何事が起こったのかと思ったら、平沢進のファンの目にとまったらしい。

しかし、ツイッターで「平沢進 フジロック」で検索しても、ワタシの記事にはなかなかヒットしない。それなのに、その後もいいねとリツイートは増え続けた。考えられるのは、いいねやリツイートした平沢進ファンのツイートが他のファンの目にとまり、徐々に拡散されていったのだと思われる。平沢進ファン恐るべし。因みに、ファンの人たちは平沢に「馬骨」と呼ばれているらしい。。。

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