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ヒューゴの不思議な発明(2012年)

ヒューゴの不思議な発明(2012年)

原題はシンプルに「HUGO」なのだが、邦題には「不思議な発明」とついている。がしかし、ヒューゴは「修理」はしたが「発明」はしていないよ、というツッコミをまずは入れておく。

第一次大戦後のパリ。駅の時計台に住みつきネジを巻いて暮らす少年ヒューゴは、亡くなった父が残した壊れた機械人形をこつこつと修理していた。少女イザベルやその育ての親の老人ジョルジュらと知り合いつつ機械人形の秘密を解き明かすが、それはジョルジュの過去にまつわるものだった。

ヒューゴは機械人形を直すためにおもちゃ屋を営んでいるジョルジュから部品をくすねていて、それが見つかったというのがジョルジュとヒューゴとの出会いなのだが、これが偶発的なものに思われたのが両者にとって深いつながりになっていくという、なかなかうまい展開になっている。ジョルジュはかつては手品師で、その後映画に未来を見い出すが、戦争を挟んで映画が斜陽化して売れなくなってしまい、その過去を捨てていた。ヒューゴは父に連れられよく映画を観ていて、映画をジョルジュに禁じられていたイザベルにも映画を教える。

駅の時計台は秘密基地のようで、そこに住んでいるヒューゴは少しうらやましい。3Dの立体感も、結構有効に機能していた。黎明期の映画にリスペクトを捧げた心温まるストーリーで、「ニュー・シネマ・パラダイス」にも似通ったものを感じる。監督はマーティン・スコセッシで、スケジュールの都合で出演は叶わなかったジョニー・デップが、プロデューサーとして名を連ねている。キャストでは、出番は少ないがヒューゴに大きな影響を与えた父がジュード・ロウ、イザベルはクロエ・グレース・モレッツ、ジョルジュは「ガンジー」に主演していたベン・キングスレーだった。

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