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ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)『Closure(DVD)』

ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)『Closure(DVD)』

その過激な内容ゆえか日本盤化は叶わず、海外盤も現在は入手困難な状態に。しかし、ナイン・インチ・ネイルズのファンなら必見の映像が『Closure』だ。

ディスク1はツアードキュメンタリー、ディスク2はPV集になっている。時期的には、ドキュメンタリーの方は『The Downward Spiral』の頃、PVはデビュー時まで遡ってフォローしている。トレント・レズナーは、長髪を振り乱しステージ上でもギターをブン投げ機材を壊しやりたい放題。モッシュ&ダイブするオーディエンスは、セキュリティに殴り飛ばされている。

楽屋でのメンバーもめちゃくちゃで、壊せるモノは何もかも壊している。天井まで剥ぎ取ってるし。他にもエログロな映像が多く、思わず目をそむけたくなる。こりゃ日本で発売できんわけだと納得。そうした中、ルー・リードが楽屋を訪れてトレントと一緒に祝杯をあげていたり、デヴィッド・ボウイと『Hurt』を共演したりという、個人的に嬉しい場面もある。

ディスク1のエクストラ映像は、フォトギャラリー及びテレビ出演等を集約したものだ。フォトギャラリーは淡々と写真が流れていくだけだが、これも100枚近くあって、全部観ると10分以上かかる。そして集約映像だが、MTVのインタビューをオープンカフェのようなところで気さくに受けているのにはびっくり。デビュー直後と思われ、髪型はこざっぱりとし、表情には少年っぽさが残っている。この後の鬼気迫る面構えへの変貌まさにレアものだ。

ディスク2のエクストラ映像は、PVのメイキング。グロテスクと美のギリギリのところを行く独特の世界観も、タネを明かせばスタッフによる人力の賜物であることが明らかになっている。CGが駆使されていないのは意外だが、時代的にはそういうことになるのかなと納得。ワイヤーで吊されながらピアノを弾くトレントは、凛々しくもあるがなんだか微笑ましい。

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