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フジロック’18(Fuji Rock Festival)を振り返る(2) – アーティスト編

青いゴンちゃん@フジロック'18

【期待以上によかった】
、チューン・ヤーズ、

【期待通りによかった】

【儲けもの】
スクリレックス with YOSHIKI、レッツ・イート・グランマ

【まずまず】
N.E.R.D、HVOB、ユニコーン、フラフラサーカス

【惜しい】
イヤーズ&イヤーズ、オデッサ、ベン・ハワード

【判別不能】
スーパーオーガニズム

観たアーティストは、初日7組、2日目6組、3日目5組で、計18組。もともと今年は観たいアーティストが少なく、いずれの日も午後スタートだったので、にしては結果的に観た方だと思う。ステージ別にすると、グリーンステージ7組、ホワイトステージ4組、レッドマーキー5組、フィールド・オブ・ヘヴンとカフェ・ド・パリ1組という具合。

上記以外にも、初日深夜はサーカスを、3日目日中はアンフェア・グラウンドのDJをちらっと覗き、ストーンド・サークルにも参加した。目当てが少ないなりに、ゆったり動いて楽しんだ。

観るのを断念したアーティストもいる。ボブ・ディランをフルで観た後に行ったのではまともには観られないだろうと思い、ダーティー・プロジェクターズはスルー。スクリレックスは、当初の思惑では前半だけにするつもりだったが、YOSHIKI飛び入りの噂が現実味を帯びてきたことで結局フルで観て、MGMTをスルー。それもこれも、ジョニー・マーをフルで観た後にスーパーオーガニズムを観に行って、死にそうになったからだ。

MISIAも、あたま15分だけ観ようかと思ったが、混雑で移動がままならなくなってボブ・ディラン開始に間に合わなくなっては、悔やんでも悔やみ切れなくなると考えて、やめた(実際ディランはフライングして、予定より5分早く始まった)。

YOSHIKIが降臨した瞬間は、歴代の中でも屈指の名場面になったと思う。ボブ・ディランは、2016年単独来日の続きとして観たので、感動したというよりはチェックしたという感覚。観た人によるネットでの評判は上々だったので、なんだかほっとしている。

チューン・ヤーズは、宣材写真と実際ステージに立っているメリル・ガーバスとのギャップが大きすぎて、写真はサギだと思った(笑)。しかし、エレクトロポップとファンクなノリの融合はカッコよかった。ロサとジェニーのコンビネーションが見事なレッツ・イート・グランマは、この先が楽しみだ。

オデッサは映像がとてつもなくカッコよく、曲によりトランペット&トロンボーン、6人の太鼓隊を動員し、デジタルとフィジカルの融合を図っていたのが新鮮だった。それだけに、惜しいライヴだった。緩さを廃してストレートに押しまくれば、すごいライヴになったはずだ。

チャーチズは、ではじめて観たときはまだ危なっかしく、ライヴ慣れしていない印象だった。次にホステス・クラブ・ウィークエンダーで観たときには成長の後が見え、期待を抱かせてくれた。それでも、ホワイトステージのヘッドライナーはどうかなと、観る前は思っていた。しかし、CDとほとんど変わらないローレンのヴォーカル、一層幅と奥行きが広がったエレクトリックサウンドは観ていて圧巻だった。

ことばが重要なヒップホップアーティスト2組が、英語圏ではないこの国の巨大野外ステージのヘッドライナーになった。N.E.R.Dは想定しうる範囲で盛り上げ、ライヴを成立させていた。そしてケンドリック・ラマーは、想定をはるかに上回る存在感で圧倒し、ステージもオーディエンスも飲み込んだ。97年の・アゲインスト・ザ・マシーンのように、勢いで何でもやれる奇跡的な状況に、今のこの人はあるのだと思う。まさに「時の人」、ピューリッツアー賞の金看板は伊達ではなかったのだ。

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