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ボブ・ディラン&ザ・バンド(Bob Dylan And The Band)『ダウン・イン・ザ・フラッド ー1965-1975 地下室とビッグ・ピンクの時代ー』

ボブ・ディラン&ザ・バンド(Bob Dylan And The Band)『ダウン・イン・ザ・フラッド ー1965-1975 地下室とビッグ・ピンクの時代ー』

去年、『我が道は変る』というボブ・ディラン活動初期のドキュメンタリーを劇場に観に行った。このドキュメンタリー、実はシリーズになっていて、今回Vol.2を観た。1965年から1975年までの約10年間を扱い、極端な言い方をすればディラン絶頂期にあたる。

しかし、取り扱いはディラン3割で、あとの7割はザ・バンドにスポットを当てている。前身のホークス誕生からはじまり、ロニー・ホーキンスのバックを経て独立。その後ディランとの出会いがあり、一緒にツアーをする。ディランは、アコースティックからエレクトリックに転換を図っていた時期だった。

リヴォン・ヘルムが、ディランに対する強い当たりをはじめとするツアーのストレスに耐えられずに離脱。ミッキー・ジョーンズという人が、代役ドラマーを務めた。このドキュメンタリーでは、ミッキーとガース・ハドソンのインタビューが軸になっている。

『Highway 61 Revisited』『Blonde On Blonde』を立て続けにリリースし、音楽的にピークを迎えていたディランだが、バイク事故のため突如音楽シーンから姿を消す。しかし、回復後にはホークスとセッションをおこなっていて、この音源が『地下室/The Basement Tapes』になる。ブートレッグの元祖のような存在だが、セッションから数年後に正式リリースされる。

この後、ディランは歌い方も変わり表情も豊かになった。一方のホークスはザ・バンドとなり、傑作アルバムを2枚立て続けに世に出した。ローリング・ストーンズやエリック・クラプトンが影響を受けてアメリカ南部の音に接近したというのは、よく言われる話だ。しかし、76年の『ラスト・ワルツ』を以って、ザ・バンドはその活動に幕をおろす。こうして見ると、ザ・バンドとしての活動期間はそれほど長くはない。

インタビューの合間に流れる映像は、『Don’t Look Back』『No Direction Home』『The Last Waltz』といった定番が当然適用されている。しかし、それ以外にもライヴ映像がふんだんに組み込まれていて、特にザ・バンド単体の映像は観たことがなく、とても新鮮だった。ディランに過剰な期待を寄せて観てしまうと肩透かしを食らうことになるが、コレはコレでありだと思い、楽しく観させてもらった。

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