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コーネリアス(Cornelius)『Sensurround』

公開日: : Cornelius

コーネリアス(Cornelius)『Sensurround』

のDVD『Sensurround』を観た。2006年にリリースされたアルバム『Sensuous』全曲のPV集である。

このときのツアーでもこの映像が大々的にフィーチャーされ、曲にシンクロする映像の美しさと素晴らしさは、日本ばかりでなく海外でも大きなインパクトを与えることに成功した。曲順ももちろん『Sensuous』と同一で、冒頭のタイトル曲は赤・青・黄色というアルバムジャケットのイメージカラーをそのまま利用。さまざまなオブジェクトが右から左へ流れ、それがアコギを爪弾く音に見事にマッチしている。

次が傑作PV『Fit Song』で、キッチンや和室といった日常的な空間の中で、硬式ボールや角砂糖などがCG効果で動作し、それがまたしても音にシンクロしている。カーズの『You Might Think』辺りから活気づいてきた音楽PVが、ついにここまで来たかと思える、PVの極致だと思う。リリースから11年を経た2017年現在においても、その想いは変わらない。

その後も淡々とPVが流れ、シングルカットされた『Breezin'』『Gum』『Music』など、見憶えのある映像もあり、また『Wataridori』は、ライヴ会場で観たときには気がつかなかった細かいところもわかった。ライヴやテレビでは観たことがなく、このDVDではじめて観たPVもあった。

『Point』のときもそうだったが、コーネリアスの表現にとって映像は音楽にも比肩する欠かせないアイテムになっているし、だからこそクォリティの高さに納得だ。

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