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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年)

公開日: : 最終更新日:2022/03/16 トム・クルーズ , ,

オール・ユー・ニード・イズ・キル

地球外の有機生命体の侵略を受けている人類。軍の広報担当ケイスは、戦闘経験どころか戦闘訓練すら受けていないが、突如最前線に放り出される。部隊の行動は敵に読まれており、待ち伏せを受けた挙げ句全滅に。しかしケイスは、死んだ次の瞬間にそれまでの記憶を持ったまま前日に戻り、戦場に出て戦死し、また前日に戻る。タイムループの能力を身に付けたケイスは、かつて同じ能力を持っていた女戦士リタに会い、戦闘訓練を受けながら侵略者を倒す糸口を見つけるため、何度も死に続ける。

原作は日本人のライトノベルだそうで、それがハリウッドで採用された格好だ。タイムループものの作品はこれまでにもいくつかあり、それはつまりパラレルワールドになっていて、この世界観は個人的にも結構好きだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『猿の惑星』シリーズもそうだし、『ドラえもん』のタイムマシーンを使った回もそうだろう。

この作品は、近い日時を何度も繰り返すという設定で、『ミッション:8ミニッツ』あるいは『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』終盤に近いと感じている。圧倒的に強い異星人の侵略を受ける展開は『世界侵略:ロサンゼルス決戦』に近いものがあり、ともすれば密室的になりがちなタイムループを大きなスケールで描いている。

キャストは、ケイスに、リタに『プラダを着た悪魔』『アジャストメント』『ルーパー』の。監督はダグ・リーマンという人で、ボーンシリーズを手掛けている人のようだが、ワタシは『ジャンパー』をが観たことがある。スタントを極力使わず自らアクションをこなすイメージの強いトム・クルーズだが、ここでは序盤はひ弱で臆病なキャラクターを演じていて、新鮮。一方のエミリー・ブラントは、『ターミネーター』のサラ・コナーばりに戦闘能力に優れ、劇中ではカリスマ的存在だ。

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