*

トゥルー・ストーリー(1986年)

トゥルー・ストーリー(1986年)

テキサス州の架空の町バーゼル。カウボーイスタイルに身を包んだ謎の男が案内役になり、町で起こる出来事が繰り広げられる。結婚を夢見ている太った男、ベッドを出ようとせずTVを見ている女、直接会話しない夫婦など、クセのあるキャラクターが登場する。

謎の男を演じているのはで、この作品で監督デビューも果たしている。劇中ときたま歌のシーンがあってジカル風になるが、曲はもちろんトーキング・ヘッズによるものだ。ポップな『Wild Wild Life』は、個人的にヘッズの曲として親しんでいたが、実は映画で使われることの方が先だったかもしれない。

事件などによるガツーンというインパクトはなく、淡々と話が進んでいく。ので、集中して見ないと訳がわからなくなってしまう。20年以上前にも観ているが、そのときは『Stop Making Sense』が頭の中にあったこともあってか、全く理解できなかった。

今回は、話の筋道やキャラクターなど、従来の映画では当然重要視されるであろう要素にとらわれることなく、作品全体に漂うほんわかとした雰囲気がバーンの持ち味なのかなと感じ、受け入れることができた。そして、バーンにとっての表現手段は、ヘッズには留まらなくなっていたのかも、と。

関連記事

クロノロジー~グレイト・ライヴ1975-2002/トーキング・ヘッズ(TALKING HEADS – CHRONOLOGY)

トーキング・ヘッズの歴史をライヴの視点から捉えたDVDを観た。 デビュー前の若干画質に

記事を読む

アメリカン・ユートピア(ネタバレ注意)

デヴィッド・バーンのライヴをスパイク・リーが監督を担った映画、『アメリカン・ユートピア』。タ

記事を読む

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)『Stop Making Sense(DVD)』

トーキング・ヘッズの、という枠を超えてロックDVDの名盤となっている『Stop Making

記事を読む

きっとここが帰る場所(2011年)

なんともぱっとしない、記憶しづらい邦題だが、原題は『This Must Be The Pla

記事を読む

David Byrne Art Exibition(2010年12月)

David Byrne Art Exibition(2010年12月)

ミック・ロックの個展「DAVID BOWIE by MICK ROCK」は原宿のVacan

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑