*

手塚治虫の全て

公開日: : 最終更新日:2021/02/07 手塚治虫 , ,

まんが トキワ荘物語

手塚治虫生誕80年の一環で、NHK-BS2で特番『手塚治虫の全て』が放送された。

4時間半の長丁場で、過去にNHKで放送された手塚関連の特番をいくつか紹介し、合間にNHKの女性アナウンサーと、手塚治虫の息子でビジュアリストの手塚眞がナビゲーションや補足を入れるという構成になっていた。

放送された番組は、手塚の仕事場にカメラを入れ、まさにマンガを執筆しているその姿を捉えたものから始まった。家族でさえ入り口までしかいれなかったと言われていて、なのによくカメラを入れるのを許可したなと思った。おにぎりを食べながらもペンを走らせる手塚、時には煮詰まって苦悩する手塚、こうした、今では非常に貴重と言える場面を、カメラは捉えていた。

他には、手塚もかつて住んでいたトキワ荘と、そこで集ったマンガ家たちのドキュメンタリーだ。赤塚不二夫や藤子不二雄、石ノ森章太郎など、そうそうたる面々の表情を捉えていた。また別の番組では、少年ジャンプの手塚賞の授賞式の風景もあって、受賞者だった若者に手塚が声をかけ、褒めているシーンがあった。その若者は、後に『ジョジョの奇妙な冒険』を書く荒木飛呂彦だった(違う名前だったので、「飛呂彦」はペンネームだったのかな?)。

晩年の手塚は、病に犯されながらも家族の入院の勧めを拒否し、ひたすらマンガを描き続けたそうだ。それでも無理がきてしまい、ついに入院。すると今度は、病室に画材等を持ち込んでそこで執筆。退院後も、マンガだけでなく頼まれれば精力的に講演活動を行っていた。手塚が断らなかったのは、講演の聞き手が子供たちだったからだろう。無理して聞かなくてもいい、眠くなったら寝てもいい、とまで最初に言い、ホワイトボードに自らが生んだキャラクターを書きながら、作品に込めた想いを語っていた。

関連記事

鉄腕アトム

2003年4月7日。故手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の主人公ロボットのアトムが、物語の中で誕

記事を読む

手塚治虫展(2009年6月)

手塚治虫展(2009年6月)

2009年6月、両国にある江戸東京博物館で行われている、手塚治虫展に行ってきた(現在は終了)

記事を読む

MW-ムウ- 第0章-悪魔のゲーム-

手塚治虫原作の社会派作品『MW』が、2009年に実写版映画として公開された。公開日の少し前、

記事を読む

手塚治虫・現代への問いかけ-ラストに込められたメッセージ

NHK-BSで、4夜連続で手塚治虫の特番が放送。NHKのアナウンサーと、手塚の息子でビジュア

記事を読む

メトロポリス(アニメ、2001年)

手塚治虫原作のアニメ化だが、手塚作品の中でも初期の方に当たることや(1949年の作品)、大友

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑