ファンクの帝王、ジェームズ・ブラウン（James Brown）さん死去

ジェームズ・ブラウンさん（JB）が今日亡くなった。肺炎で入院していたとのことだが、正確な死因は不明。年齢は73歳とされているが、これも諸説あるとのことだ。

ファンクのゴッドファーザーとして長年君臨し、年を重ねても大御所としてふんずり返ることなく、現役としてステージに立ち続けた。その音楽性やアーティストとしてのスタイルは、チャック・ベリーと並び数え切れないほど多くのアーティストに影響を及ぼした。スティーヴン・タイラーやプリンスのこんにちがあるのも、この人が先駆者として道を切り開いたからだ。

個人的には、1度だけだがライヴを観たことがある。2000年に行われた、第1回のサマーソニックのステージだった。大人数のバンド編成で、JBが登場するまでがかなり長かった。そして登場したと思ったら、モッシュピットにいたファンのひとりがペットボトルをステージに投げ入れて、それがなんとJB本人に当たってしまった。JBは激怒して演奏を中断。通訳を介し、今度物を投げ入れたらライヴを途中で中止するというお達しがされた。この後は無事に進んだが、今度は予定時間を過ぎてもJBが演奏をやめる気配がなく、この後トリとして出演するはずだったジョンスペの所要時間を大幅に食いつぶすという事態になってしまった。今となっては、色々な意味で貴重な体験だ。

来年は、この人を悼むイベントがたくさん開催されそうだ。謹んでご冥福をお祈りします。